現役ミュージシャンから見るライブハウスの後ろのお客さん

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ライブハウス

皆さんライブハウスって行きますか?

僕は職業柄ライブハウスに結構足繁く通い詰めてます。

それはいいバンドやアーティストを見つける事だったり、自分自身のインスピレーションの為だったり、場合によっては暇潰しだったり笑。

そんな中どのライブハウスにも必ず居る”後ろで腕組して見ているようなお客さん”にスポットを当てていきたいなーと思います。

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ライブハウスのマナー違反?

多分ライブハウスに何度か行ったことがある方だとホールの一番後ろで壁に寄りかかって腕組しながら見ている人を見たことがあるって方多いと思うんです。

で、何を隠そう僕自身もそういう客の一人だったりします。

これには色々な理由があるんですが、そもそもそれがライブハウスでライブを見るという行為としてどうなの?なんて話も一部では上がったりします。

ライブはアーティストと客が作るものなんだから、後ろでじっと見てないで積極的に前に出て一緒に騒ごうぜ!みたいな。

でもこれ僕から言わせればアーティストの怠慢であって、そんなの強制されるのおかしくね?と思っちゃう訳です。

アーティストの言い分はおかしい

そもそもライブって言うのはチャージフリーの場合を除いてお客さんがお金を払い、対価としてアーティストがパフォーマンスを見せる場です。

つまりそのステージに立つアーティストがインディーズであろうがメジャーであろうが無名であろうが有名であろうが対価が発生している以上プロなんですね。それでお金を貰っているんですから。

という事は、アーティスト側はステージに居るお客さんを楽しませる義務があるんです。

それを事もあろうにアーティスト側の人間が「今日の客ノリ悪かったよね」なんて言った日にはお前もうステージに立つな、ってのが僕の持論です。

だってノリ悪かったのはステージングが悪かったんじゃないの?って言う見方をすべきであって、その不十分なステージングの責任を客に転嫁するなんてそれがライブであろうが小売であろうが商売としてやっている以上絶対にやっちゃいけない行為なんです。

客の言い分

主にお客さん側の言い分は以下が多いんじゃないでしょうか。

  • 後ろでゆっくり見たい
  • まだライブハウスに慣れてないから恥ずかしい
  • そもそもそのアーティストに魅力を感じない

後ろでゆっくり見たい層は多くいます。それがアコースティック形式であれなんであれぎゃーぎゃー騒ぐだけがライブじゃありません。そういう層を無理矢理前方へ引っ張り出して「一緒に騒げよ!」なんてただの押しつけです、ライブぐらい自由に見たって良いはずです。

まだライブハウスに通い始めで「一緒に騒ぐのが恥ずかしいなあ」って方も多いはず。って言うかみんな始めはそうです。これは一緒に行く人だったりステージングが上手なアーティストだったり、そういう環境に当たる事によって自然と「あ、もっと前で見てみようかな」って思う物。

最後はもう完全にアーティストの責任です。都内のライブハウスで目玉アーティストがいないブッキングライブの場合大体1,500円~2,500円ぐらいがチケットの相場でしょうか。

例えば別に目的のアーティストが居て来たとか、仕事帰りに暇でふらっと入ったとか理由は色々あると思いますが、そのチケット以上のパフォーマンスを見せられたら誰だって心動かされるもの。

もちろん、好みのジャンルや曲調、はたまたルックスだったりMCだったりどうしてもダメだって場合はしょうがありません。

ただアーティストとしてステージに立つ以上、そういうお客さんが居る事は分かりきっているはずだしステージに立つ以上そういうお客さんの心を動かすぐらいのステージングを目指すのはアーティストとして当然の事だと思います。

もしそういうお客さんの心を最後まで掴めないのであればそれはアーティストが反省すべき、そして次のライブの課題点でありまかり間違ってもお客さんのせいにして逃げるような事は絶対にあっちゃいけません。少なくとも僕はそういうアーティストがメジャーデビューしても消えていくのを何組も目の当たりにしてきました。

ライブハウスはもっと自由で良い

今まで100を余裕で超える数のライブハウスに行きましたが、アーティスト側にパフォーマンスの制限(危ないし法に触れるから火を使うなとかね)を掛けているライブハウスは沢山あります。

だけどお客さん側に見る側のルールやマナーを押し付けるようなライブハウスはほとんどありません。(有名所で言えば八王子RIPSは床が抜けるからジャンプすんな、なんてのはありますねw)

それは会場を提供しているライブハウス側も自由に楽しんで欲しいから。

本当に第一線で活躍しているプロアーティストに、客側のライブの見方を制限するような人いないと思いますよ。

そりゃコンセプトライブとかで、最近だと色々なアーティストが男限定の男祭りなんてやったり黒い衣装でのみ参加可能なライブを開催したりというのはありますが、それは決して見方を制限するものではないですよね。

だからライブハウスでライブを見ている時、後ろで腕組んで見ていようがイスに座って見ていようがそれは完全に自由でありもしそれをマナー違反だと言う人間が居ればそれは有りもしないマナーの押し付けです。(さすがにオールスタンディングのライブで床に座るってのは無しですが)

ただ、アーティストもお客さんで変わる事も事実

ただここまで偉そうに言っておきながらなんですが、やっぱりアーティスト側もお客さんのテンションによってパフォーマンスが変わるってのは事実だったりします。

もちろん低調なパフォーマンスなんてあって良い訳無いし、どのライブも一流を見せるべきではあるんですがお客さんの楽しそうな顔だったり嬉しそうな顔だったり泣ける曲で泣いてくれてたりするとやっぱりステージに立つ者としてはぐっと来る物があります

ステージの上からでもお客さんの顔ってのは案外良く見えていて、それで更にプレイに熱が入るってのは至極当然の事。

だからもし「あ、良い曲だな」とか「楽しそうだな」なんて思ったら一歩踏み出して見るとステージ側の人間はもっともっと良い音を聞いてもらいたいと思うものです。

小さいライブハウスを中心にライブを見ている方だと良くわかると思うんですが、特別な事が無い限り多分そのアーティストを見るのはそれが最初で最後です。特にバンドものだと毎日そこら中で解散やら脱退やら繰り返されてますからね笑。

だからこそ良いなと思ったら多分最後の機会だろうなと思って見て貰えると嬉しいんじゃないかなーと。もちろんそこで「もう一度見たい!」となったらそれは立派なファンです。

まとめ

という事でライブハウスにおける後ろのお客さん、これを責める事なんて誰にも出来ません。

客に自発的なノリを求めるのはアーティストのただの怠慢です。

こういう発言や思想が一般の方をどんどんライブハウスから遠ざけている原因だと思っています。

もちろん自由だからと言って行き過ぎた態度は考えものですが、ただ音を楽しむ目的でライブハウスに入った以上、自由に楽しんでくれれば良いんじゃないかな。

それでもし「ちょっとノリ悪くない?」なんてMCするようなアーティストが居れば多分そいつらは1年後にはもういないでしょうから気にしなくて良いです、音楽業界ってそういう世界ですからね。